公認会計士の刑事責任追及・ライブドア事件で特捜部、月内にも

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 ライブドアグループの証券取引法違反事件で、ライブドアの会計監査を担当した公認会計士の一部が、同社の2004年9月期連結決算が粉飾された事実を認識しながら適正意見を付けていた疑いが強まり、東京地検特捜部は17日までに、この会計士らについて、同法違反(有価証券報告書の虚偽記載)罪で今月中に刑事責任を追及する方針を固めたもようだ。

 調べによると、ライブドア前社長、堀江貴文被告(33)らは同期連結決算で、2社を買収した際に株式交換名目で発行するなどした自社株の売却益約37億円や、子会社化予定だった2社の預金など約15億円を売上高に不正計上し、実際は赤字だった連結経常損益を黒字と偽った有価証券報告書を作成、提出した。