会計士監査審査会、監査法人管理体制の改善を提言

http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20050209AT3L0906709022005.html

 金融庁傘下の機関である公認会計士・監査審査会の金子晃会長は、9日午後に記者会見し、日本公認会計士協会監査法人の業務内容が適切かどうかを調べる「品質管理レビュー」の強化に向け、公認会計士協会に対し同日提言を行ったことを明らかにした。

 提言では、レビューを行う人員増員のほか、手続きにおける判断基準の統一化や調書とりまとめへの記録の明確化など、公認会計士協会の体制に改善を求めた。

 金子会長は会見で、「これまで公認会計士による監査の実態が十分開示されておらず、レビューについても内容が十分公開されてきたとはいえない」とした上で、「今回の提言で、レビューを通じ監査法人公認会計士による監査の実態がある程度明らかにされるようになる」と期待感を示した。

 金子会長によると、公認会計士協会では同提言を受けて、近く改善策を発表する予定という。