国際会計基準、欧州に浸透・業績変わり株価乱高下

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 【ロンドン=田村篤士】国際会計基準(IAS)が今年1月から欧州企業に義務付けられ、株価や企業経営に影響を与える例が目立ち始めた。従来の各国基準とコストや負債の考え方が異なるため、利益など企業業績が変わり、株価が乱高下するケースも相次いでいる。ただ、市場の透明性向上で欧州株式市場にはプラスの効果も出ている。

 IASが義務付けられたのは欧州連合(EU)の上場企業約8000社。2005年度の通期決算から導入され、主要企業は前年度分も前倒しで情報開示している。この結果、企業の「見え方」が様変わりするケースが続出している。