トーマツ、顧客情報4000件紛失・通知遅れる

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 大手監査法人トーマツ」(東京都港区)が、監査のため預かった先物取引会社の顧客情報約4000件が入ったパソコンを紛失、1カ月半近く被害者に通知していなかったことが23日、分かった。

 同社は「住所、電話番号などが含まれず、個人が識別できる情報かどうか専門家と協議していたので、通知が遅れた」と説明している。

 同社によると、5月8日に担当者がパソコンを社外で紛失し、警察に届け出た。個人・法人名、コード番号、口座期末残高が入っており、約4000件のうち、個人分が約3850件という。

 同社は今月21日になって、郵送で被害者への通知を開始した。今のところ、情報の外部漏えいの事実は確認できていないという。