カネボウ粉飾、中央青山の会計士を本格捜査へ・東京地検

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 カネボウ粉飾決算事件で、東京地検特捜部は12日、同社の決算を監査した大手監査法人中央青山監査法人」(東京・千代田)の公認会計士4人について、13日にも証券取引法違反有価証券報告書の虚偽記載)容疑で本格捜査に乗り出す方針を固めた。4人は2003年3月期までの2年間の連結決算が債務超過だったと認識しながら、旧経営陣の意向に沿い「適正意見」を出したとされる。

 特捜部は、4人の会計士が、粉飾を主導したとされる元社長、帆足隆(69)、元副社長、宮原卓(63)の両被告=同法違反罪で起訴=と共謀して経理操作に加わったと判断。帆足被告らとの詳しいやりとりなどの全容解明を目指す。