会計士、癒着防止で国際指針策定へ・証券監督者国際機構

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 【フランクフルト=田村篤士】世界約100カ国の証券規制当局でつくる証券監督者国際機構(IOSCO)は公認会計士の国際ルール作りに乗り出す。企業との癒着防止策を中心に国際標準を作り、世界の資本市場の信頼性向上を目指す。日本の金融庁も主要メンバーとして参加しており、カネボウ粉飾決算事件で揺れる日本の会計士規制の見直し論議にも影響しそうだ。

 IOSCOは日米欧の主要国の当局者でつくる専門委員会をフランクフルトで開き、各国でばらつきの大きいルールを調整することで合意した。日米欧で会計スキャンダルが相次いで表面化する一方、大手監査法人の国際ネットワークづくりが進んでおり、規制面での国際協力が欠かせないと判断した。