東証、「黄金株」を原則禁止・違反なら上場廃止も

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 東京証券取引所は上場企業が特定株主に株主総会での拒否権を与える「黄金株」を導入することを原則として禁止する方針を固めた。22日の取締役会で基本的な考えをまとめ、来年2月をめどに上場規則に盛り込む。経済産業省は条件付きで黄金株を認めるよう求めているが、東証は一般投資家の利益を損ないかねないと判断した。

 本格的な企業買収時代を迎え、東証は買収防衛策に関する上場規則づくりを進めてきた。黄金株は来年施行の会社法で発行しやすくなるが、特定の株主だけを優遇するため「投資家平等の原則に反する」と東証はみている。企業価値の向上につながる買収まで排除するなど自由な投資を制約する面もあるとみて、上場企業の導入を原則禁止する方針を打ち出した。