ライブドア粉飾決算、傘下会社の資産を売上高に計上

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 ライブドアの関連会社による企業買収を巡る証券取引法違反事件に関連し、ライブドア本体が2004年9月期の決算で、本来は資産に計上すべき複数の傘下会社の資産を売上高として粉飾して計上する経理操作を行っていたことが18日、分かった。期間のもうけを示す経常損益を黒字に見せかける目的だったとみられ、東京地検特捜部は同法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いでライブドア本体の捜査を始めた。

 不正な経理操作はインターネットのポータル(玄関)サイトなど本業の売り上げ不振を隠し、業績そのものが好調なように装う目的だったとみられる。宮内亮治取締役(38)が経理操作を主導したとみられ、特捜部は、虚偽記載の認識などについて、堀江貴文社長(33)や宮内取締役から事情を聴く方針だ。