会計士協「投資組合、重点監査を」・監査法人に要請へ

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 日本公認会計士協会は上場企業が保有している投資事業組合の実態を重点的に監査するよう、監査法人などに要請する。企業の決算が集中する3月期末を前に、今月中をメドに監査の留意点をまとめる。ライブドア投資事業組合を悪用して粉飾した疑いがあるのを受け、企業のグループ経営状況を正しく把握するよう会計士に促す。

 会計士協は上場企業が実質的に傘下に置いている投資事業組合特別目的会社(SPC)について、企業からの出資状況や取引関係を改めてチェックすることを求める。重点項目として柱となるのは投資事業組合保有している資産の中身や、具体的な投資活動の状況など。これまでも監査の対象になっていたが、ライブドア事件などを踏まえてさらに詳しく確認するよう、会計士に求める見通しだ。