ライブドア粉飾、一部会計士が不正指摘・旧経営陣が意見無視

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 ライブドア証券取引法違反事件で、2004年9月期の連結決算の粉飾に伴う不正な経理操作について、同社の一部の公認会計士が「法律上問題」と指摘していたことが23日、関係者の話で分かった。前社長、堀江貴文容疑者(33)ら当時の経営陣はこの意見を押し切る形で、連結売上高を約53億円水増しした虚偽の有価証券報告書を提出したという。

 東京地検特捜部と証券取引等監視委員会堀江容疑者らが粉飾の違法性を認識していたことを裏付ける事実として注目しているもよう。同期決算を「適正」と評価した監査報告書が作成された経緯についても解明を進めるとみられる。