会計基準委、ルール共通化へ米と定期協議

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 日米欧の会計ルールの共通化に弾みがつく。日本の会計ルールを決める民間組織の企業会計基準委員会は米国の財務会計基準審議会(FASB)との定期協議に着手、5月に東京で初会合を開く。同時に日本は、世界の会計ルール共通化を主導する国際会計基準理事会(IASB)との協議も加速する。国・地域間の会計基準の違いをなくす国際的な機運が一気に高まってきた。

 日本側とIASBは1―2日に、会計基準通化を目指す第3回会合を東京で開催。日本の基準委が検討項目の追加や議論の対象を広げることを提案する。日本は既にIASBと「棚卸し資産の評価基準」など6項目で共通化の議論を進めてきたが、今後は「工事契約」など3項目を追加する。従来は特定項目に限定していた議論を、さまざまな会計基準の違いについて幅広く見直しの対象とすることも求める。