KPMG幹部、SECと和解・会計士個人で最高の罰金

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 【ニューヨーク=藤田和明】国際会計事務所大手KPMGの現役幹部ら会計士4人が22日、米ゼロックスの不正会計問題を巡って米証券取引委員会(SEC)と和解、罰金を支払うことで合意した。1人当たりの罰金額は最大15万ドルで、会計士個人の罰金としては過去最高という。

 ゼロックスは1997―2000年に総額12億ドルの利益を水増ししたとされ、4人は当時の外部監査を担当した。SECは「番人として(不正行為を見逃した)責任は深刻だ」としている。法人としてのKPMGは2200万ドルの罰金を支払うことで合意済み。