三洋など、医事会計と電子カルテの接続ソフト開発へ

 三洋電機とシーエスアイは1日、中小病院向けに、医事会計システムと電子カルテシステムを相互に接続するソフトウエアを共同で開発し、販売することで提携したと発表した。12月から販売を始め、初年度に50億円の販売を目指す。

 診療報酬明細書(レセプト)などを管理する三洋の医事システム「ニューヴシリーズ」と、注射や検査、処方薬など診療情報を管理するシーエスアイの電子カルテシステム「エイチエスミライズ」の間でデータを共有できるソフトを共同開発する。

 ソフトを使いデータを共有すれば、患者情報や診療・処方内容に伴う会計処理情報を改めてコンピューターに入力する手間が省けるため、業務の効率化や患者の待ち時間の短縮が期待できるという。

 2社で販売・技術支援を手がける。既に「ニューブシリーズ」を使用している全国の約2000病院のほか、新規に開業する小規模病院などの需要を取り込む。接続ソフトと電子カルテシステムを含めた販売価格は、100床規模の病院向けの場合で8000万円台から。

http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20040701AT1D0101I01072004.html