カネボウが監査法人変更、中央青山からトーマツに

 産業再生機構の支援を受けているカネボウは、会計監査人を中央青山監査法人から監査法人トーマツに変更する。カネボウの過去の会計処理に不明りょうな点が取りざたされていることや委員会等設置会社へ移行したことに伴い、監査人を一新して再生を目指す。

 増資が主な議案となる29日の臨時株主総会に、監査人の異動についての議案もあわせて提案する。中央青山は1975年から29年間監査を務めた。中央青山は5月末に発表した再生計画に関与していたため、6月末の定時株主総会に変更の手続きが間に合わなかった。カネボウは4月に過去の経営や取引内容、決算に違法性がなかったかを調べる経営浄化調査委員会を設置。元東京地検特捜部検事の鈴木祐一弁護士を委員長に招き調査を進めている。結果は原則、公表する方針。

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20040709AT2D0900609072004.html