英企業、国際会計基準への移行で27%が業績悪化見込む

 【ロンドン=田村篤士】来年1月から適用が義務付けられる国際会計基準(IAS)への移行で、英上場企業の27%が業績や決算内容が悪くなると見込んでいることが英公認会計士協会(ICAEW)の調べで分かった。現行の英会計基準に比べ費用や負債を厳しく見積もるためだ。

 調査は5月に実施、主要企業など661社が回答した。「大幅な業績悪化要因になる」とした回答も8%に上り、企業心理にも影を落としそうだ。国際会計基準は英基準では表に出てこなかったストックオプション(株式購入権)の費用計上や企業買収ののれん代の処理の厳格化を求めており、収益の圧迫要因が多いとされる。

http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20040726AT2M0702K25072004.html