日本の会計基準、EUに継続使用を要請・金融庁が意見書

 金融庁は29日、欧州連合(EU)が域内で活動する企業に2007年までの国際会計基準の使用義務付けを求めている問題で、日本の会計基準も引き続き使えるよう欧州委員会に意見書を出した。両基準は投資家にとって同水準の信頼性があると強調。日本基準採用の審査過程では国際基準との違いを比較するのではなく、日本基準が投資家の信頼に応えられる内容かどうかに焦点を当てるよう訴えている。

 EUは国際基準と同等とみなされる基準なら2007年以降も使用を認める方針を打ち出している。10月にも同等性を見るための審査基準を公表するとみられ、金融庁はこれを念頭にEUにくぎを刺したい考えだ。

http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20040730AT1F2901O29072004.html