ワークネット、賃金算定基準を開示できる人事給与ソフト発売

 連合系の人材派遣会社、ワークネット(東京・千代田)は今月、給与や賞与の算定基準を社員に開示できる人事給与ソフトを発売する。賃金制度に成果主義の導入が進むなか、企業が賃金算定の根拠を説明することで、社員の納得度合いを高めるのに活用してもらう。価格は38万円。中堅・中小企業に売り込む。

 利用企業は業務処理量や業務の正確さ、目標達成度など30の評価項目を、職種別と役職別に事前に設定する。人事考課の担当者がパソコン画面上で全項目を五段階で評価し、評価の点数を合計する。一定額の原資から評価点数に比例させて賞与を各社員に自動で配分するなど、評価の点数を基に各社員の給与と賞与を自動算出できる。

 評価結果の詳細をまとめた社員ごとの成績表を配布することで、社員は給与や賞与の根拠となる評価結果を見て、賃金が増減した理由や会社の求める成果を把握できる。ワークネットでは評価項目を基に労使間や職場内での話し合いが促進されるのではと期待している。

http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20040801AT1D3100731072004.html