日テレ株、有価証券報告書訂正で急落・西武株も安値更新

 8日の東京株式市場で日本テレビ放送網株が一時、ストップ安(前週末比2000円安)の1万4010円まで急落した。先週末に過去5年分の有価証券報告書で株主名義に関する記載を訂正したと発表。東京証券取引所上場廃止基準に抵触する可能性があるとして監理ポストに割り当てたのを嫌気した。

 日テレ株は取引開始から売り注文が殺到。売買高は午前だけで97万株超と先週末(約7万株)から急増した。午前終値は前週末比1730円(10.8%)安の1万4280円。

 一方、グループ中核企業のコクドがプロ野球事業から撤退する方針と報じられた西武鉄道株は、一時12円安の441円まで下落。5日に付けた年初来安値を連日更新した。球団撤退に伴い鉄道事業との相乗効果が薄れるとの見方が浮上した。ただ売り一巡後は短期の値幅取りを狙う買いも入り下げ渋った。

http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20041108NTE2INK0608112004.html