会計士合格、最多1378人・就職難は深刻化

 公認会計士・監査審査会は8日、2004年の公認会計士第二次試験の合格者が前年比9%増の1378人と発表した。受験者数、合格者数、女性の合格者数はともに過去最多だった。ただ、大手監査法人の今秋の採用人数は前年比横ばいで、就職難の深刻化を懸念する声も出ている。

 今年の受験者数は1万6310人で前年より9%増えた。うち女性の合格者は同27%増の261人だった。合格率の8.4%、合格者の平均年齢26歳は前年と変わらなかった。最年長合格者は50歳で、最年少は20歳だった。金融庁は約1万5000人いる公認会計士を2018年をめどに5万人まで増員する計画で、合格者数は近年増え続けている。一方、監査法人は収入の伸び悩みなどを理由に採用を抑制している。あずさ、新日本、中央青山トーマツの四大監査法人では、2004年秋の採用者数の合計は850人程度と前年比1%増にとどまる見通し。2002年までは合格者の9割が大手監査法人に就職できたが、合格者増に監査法人の採用抑制が重なり就職難が表面化した。

http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20041108AT2D0801S08112004.html