野村、そごうと西武百貨店を連結対象に

http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT2D2401G%2027122004&g=S1&d=20041227

 野村ホールディングスは2005年1―3月期から、そごうと西武百貨店を傘下に持つ大手流通グループのミレニアムリテイリング連結子会社化する。年間を通じフル連結となる2006年3月期通期には、「ミレニアム効果」により売上高に相当する収益合計で5000億円近く、税引き前利益で200億円前後、野村の連結業績が押し上げられる可能性がある。

 ミレニアムを連結子会社化するのは、グループの投資会社、野村プリンシパル・ファイナンスが今夏の200億円に続き、来年1月末にミレニアムに300億円を出資し、同社への出資比率を6割超に引き上げるため。野村は自己資金を使った投資事業の拡大に伴い、百貨店の売り上げという本業と無関係の分野で新たな業績変動要因を抱えることになる。その分、業績もぶれやすくなりそう。投資家が本業の収益力を把握しにくくなるため、米会計基準が許す範囲で、本業と投資先の業績を区分した決算資料を作成することを検討している。