学校法人の寄付金、監査を厳格に・会計士協

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20050110AT2D0700N09012005.html

 日本公認会計士協会は、私立大学など学校法人の寄付金監査を強化する。東北文化学園大学仙台市)の補助金不正受給事件など寄付金をめぐる不正が近年相次いでいることから、寄付者の本人確認を含めて寄付金について厳密にチェックするよう2005年3月期決算から監査ルールを見直す。担当会計士への指導も強める方針だ。

 会計士協では、学校法人が国からの助成金を受け取るために財務内容をよく見せたり、経営者が簿外処理などの不正をする際に寄付金を使ったりする手口が多いことを問題視。従来の監査では寄付金の伝票と銀行口座残高が一致していれば問題ないとしていた。今後は大口の寄付金については寄付者に直接問い合わせて、間違いなく振り込まれたものかどうか確認するなど監査手続きを厳格にする。