監査法人の点検厳しく、不正見逃し防ぐ・金融庁

http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20050119AT1F1800918012005.html

 金融庁公認会計士が企業の不正を見逃す例などが相次いでいるのを受けて、監査法人による内部チェック体制を厳しくする。監査法人の義務などを定めた「監査基準」を見直し、監査の結果だけでなく経緯も細かく検証。非上場企業への監査についても、上場企業並みの再点検を徹底させる。会計士が交代する際は、粉飾の疑いや破たんの可能性などの重要情報をきちんと引き継ぐことも義務づける。

 「監査基準」は金融庁が監査の質を保つため、監査法人が守るべき業務手順などを定めたもの。監査法人にとってのいわば“教科書”で、従わない場合は金融庁が処分する権限をもつ。