「内部統制」ルールと「監査基準」改定・企業会計審

http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20050128AT1F2801628012005.html

 金融庁企業会計審議会は28日の総会で、企業が不正な財務情報をつくらないようチェックする体制である「内部統制」の統一的な指針と、監査法人に厳格な業務管理を促す基準をそれぞれ作成することを決めた。夏までに報告書をとりまとめる。内部統制を巡っては、証券取引法を改正して企業に体制整備を義務付けることも視野に入れるという。

 一連の議論は、昨年10月の西武鉄道による有価証券報告書の虚偽記載がきっかけ。企業が情報開示で不正に走らないよう、会計制度面から縛りをかける狙いがある。

 「内部統制」の分野では、企業の経営者に対し決算ごとにその実効性を確認するよう求める方針。さらに監査法人にも、体制がきちんと機能しているか監査を義務付ける案が出ている。監査の基準では、監査結果を内部点検する手順を細かく明記するなど、監査法人に厳格な業務管理を求める考えだ。