会計士の不正、協会チェック「甘い」・金融庁

http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT1F0901I%2009022005&g=E3&d=20050210

 公認会計士などの業務を監視する金融庁の「公認会計士・監査審査会」は9日、日本公認会計士協会に対し、協会による会計士の不正チェックが甘いとして改善を求めた。監査に使った書類の中身を精査していないなど手続きがずさんなうえ体制も不十分だと指摘。詳細なチェック項目の策定や担当者の大幅増などを求めた。問題が解消しなければ金融庁行政処分を求める方針だ。

 同協会は公認会計士法により、不正監査を防ぐため会計士や監査法人を自主点検して改善を勧告する義務を負っている。審査会は協会の点検が機能しているかどうかを今回初めて実態を分析。1999年度から2003年度までの5年間にあった不正や、協会のかかわり方などを調べた。