「会計士の卵」採用、四大監査法人で1100人増

http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20050224AT2D2301W24022005.html

 監査法人が“会計士の卵”の採用を増やしている。公認会計士第二次試験合格者を対象にした2004年度の四大監査法人の採用は、合計で前年比3割増の約1100人になった。当初は採用を抑える方針だったが、コーポレートガバナンス企業統治)強化が求められる中で業務拡大が期待できると判断、積極採用に転じた。中小の採用も活発で、試験合格者の就職状況は好転した。

 トーマツは約330人と03年に比べ約110人採用を増やした。新日本は約270人、あずさ、中央青山はそれぞれ250人前後を採用。当初はいずれも前年比横ばいか微増の計画だったが、実際は2割弱から5割近く増やした。二次試験合格者は就職後、会計士補として3年間の実務研修を経て、三次試験に合格すれば公認会計士の資格を得る。大手以外の監査法人、会計事務所も合計で100人前後採用したもよう。04年の会計士二次試験合格者は前年比9%増の1378人だった。