海外子会社の会計基準、親会社と統一・会計基準委方針

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 企業会計基準委員会は、海外子会社の収益を現地の会計基準のまま連結決算に取り込める現状の会計基準を改め、グループ内で連結決算用の会計基準を実質的に統一する方針だ。2007年から日本企業も、欧州で株式を上場する場合などに国際基準と同等の会計基準の使用が義務付けられるのに備える。企業は連結決算で、海外子会社の決算数値を日本基準などに修正しなければならず、事務負担が増える。

 企業のほとんどは、アジアなどの子会社の収益を、現地国の会計基準ベースで、連結決算に取り込んでいる。国際会計基準や米国基準では、親会社と子会社で同じ基準を使う。会計基準委は当面、連結決算の際、海外子会社には日本基準か国際会計基準、米国基準しか認めないようにする。年内に改正の草案を公表、07年4月から義務づける見通しだ。