情報ソフト関連企業、会計処理にルール

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 会計処理の基本ルールを定める企業会計基準委員会や経済産業省はIT(情報技術)関連企業を対象に、情報ソフトウエアや関連システムの売上高計上などに関する会計指針の策定に着手した。会計処理の基準を明確にし、売上高の水増し計上などを防ぐ。

 情報ソフトや関連システムの会計処理は不透明な事例が多いとの指摘が出ている。他社から仕入れたシステムをそのまま転売した場合も、仲介手数料だけを売上高に計上するのではなく、システムと手数料の総額を計上することが他の業界に比べて目立つとされる。特にソフト会社は中小企業が多く、見かけ上の売上高を膨らませることで金融機関から融資を受けやすくする狙いがあった。この慣行は一部の大企業にも広がり、売上高が実体に比べて膨らんでいるといわれる。