4大監査法人の経常益2.7倍・昨年度、不正防止業務が拡大

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 大手監査法人の収益が急回復している。トーマツ中央青山、新日本、あずさの4大監査法人の2004年度(3月期決算)の経常利益は合計で100億円弱と、前年度の2.7倍に膨らんだ。監査の複雑化や不正会計を防止するための社内管理体制の整備に関連する業務の増大で、顧客企業が支払う監査報酬が増えた。

 4大監査法人の売り上げは計2012億円と14%伸びた。売上高の大半を占めるのは会計監査に対する上場企業からの報酬。正しい決算書を作るための社内管理体制の整備が米国で義務づけられたことにより、米国に上場する企業を中心に、不正会計を防止する仕組み作りの業務が増えた。