会計士4人全員が関与認める・カネボウ粉飾事件

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 カネボウ粉飾決算事件で、証券取引法違反有価証券報告書の虚偽記載)容疑で逮捕された中央青山監査法人公認会計士、徳見清一郎(58)、宮村和哉(48)の両容疑者が、東京地検特捜部の調べに対し「虚偽記載になると分かっていながら適正意見を出した」などと、粉飾への関与を一部認める供述を始めたことが24日、関係者の話で明らかになった。

 徳見容疑者らはこれまで容疑を否認していた。逮捕された4人の会計士のうち、監査チームのリーダー格にあたる佐藤邦昭容疑者(63)と、神田和俊容疑者(55)は既に、粉飾の事実を認識していたと認める供述に転じており、4人全員が容疑を認めた形となった。