会計士協、中小監査法人・会計事務所の業務支援

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 日本公認会計士協会(藤沼亜起会長)は中小の監査法人や会計事務所の業務支援に乗り出す。信頼性回復に向け監査水準の向上が求められるなか、中小ではIT(情報技術)など新たな分野への対応が遅れたり、人材不足の例が増えたりしているためだ。専門とする会計士の紹介を始めるほか、業務の点検マニュアル作成も手掛け、監査の質の底上げを図る。

 来年1月中に業務支援室を設置、情報処理の資格を持つ会計士の登録を進め、中小事務所へ紹介する。取引データを正しく扱っているか、改ざんしていないかなどを調べる監査業務について助言や補助をする。発足時の登録人数は約50人。数年後に100人まで増やす。