日興の損益不明確なSPC、中央青山が連結対象化を要請

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 日興コーディアルグループが投資事業で活用している特別目的会社(SPC)について、グループ監査を担当している中央青山監査法人が連結決算の対象にするよう要請したことが明らかになった。このSPCは連結決算の対象外で、多額の金融取引をしているにもかかわらず損益状況がはっきりしない。経営実態を正しく反映するには連結対象にする必要があると判断した。

 このSPCは投資事業を手がけるNPIホールディングス(NPIH)。日興コーディアルの100%子会社である日興プリンシパル・インベストメンツ(NPI)が設立したペーパーカンパニーで、日興本体からみると孫会社にあたる。